実家に帰る夢

窓を開けたら窓辺に置いてあったフライヤーやCDやDVDが外に落ちてしまう。外に落ちてしまうかもしれない。と窓を開けながら考えていて、落ちなければいいな。と思っていたのだが、やっぱり落ちてしまい、ああもう。なんでそうなったらやだなと思ってることってそうなるんだろう。面倒なことになったなぁと思う。地面は雪が溶けたあとか、雨降りのあとのようで濡れているので、フライヤーはもう駄目だし、CDやらDVDやらはなにかで拭かなければいけないだろう。面倒くさいから回収するのは後回しにしておこうと思っていると、隣の家の人が車で帰ってきて、車のリヤタイヤが落ちたものの一部を踏み潰してしまった。そこは隣の家の駐車場なのだ。いよいよ面倒になって、そのままほったらかしておくことに決めたが、気になって窓の外を見ているうちに、人から借りたものも混ざっていたのでやっぱり取りに行くことにした。
窓の外のすぐそばのその駐車場に行くには、実家の庭から行くしかないようなので、ぼくは何ヶ月ぶりかで電車に乗って実家に帰る。でも玄関のドアは閉まっており、鍵も持ってないし、インターホンを鳴らしても誰も出てこないので、もうこの家には誰も住んでいないのかもしれないなと思う。そういえばなんだかひっそりしているし、ここはもう空き家なのだ。と人ごとのように思う。だが少したったあとで、ドアが少しだけ開く。ぼくはドアの前まで行く。妹がドアを5センチくらい開けて、猫が入って来ちゃうから、という。どうしてかはわからないけれど、最近、家の中に続々と猫が入ってきてしまい、やっとのことで追い出したばかりなのであんまりドアを開けられない。ということらしいので、ぼくは5センチの隙間から家の中に入る。