菅野美穂の夢

授業中に机に手を入れて中を探る。机は小学校で使っていたようなもので中が空洞になっている。そこには僕の前にその机を使っていた人が入れていたものがそのまま残っている。まず四百字詰めの原稿用紙が出てくる。原稿用紙は二つ折りになっていて、かなりの枚数がある。誰がこの机を使っていたのかということに僕は興味があり、一枚目の名前のところを見ると、菅野美穂、と書かれてあった。菅野美穂がこの机を使っていたのか、と僕は驚き、なんだか嬉しくなる。机の奥の方には写真があり、一枚ずつ見ていく。でもそこに写っているのは菅野美穂ではなく、僕の友達ばかりだ。授業が終わり、僕は自分の部屋に戻る。部屋は学校内にある。僕は菅野美穂の作文を持って帰って来るのを忘れてしまったことに気付く。明日まで残っているだろうか、と心配になる。