大量の黒い虫の夢

家の中に大量の黒い虫が発生して、大騒ぎになる。蟻によく似ているが、蟻よりも一回りも二回りも大きく、動きが早い。嫌々ながらその発生源を探し出すことになる。発生源は複数ありそうだが、とりあえずスリッパから虫がぞろぞろと這い出しているのを発見する。スリッパの大きさに比べて、中から出てくる虫の量が多すぎる。家の中にいるがぼくは靴を履いている。靴でスリッパをこれでもかというくらい踏みつける。一匹たりとも生き残ることがないように念入りに踏みつけて、やっとスリッパを逆さにしてみる。家中を這い回っていたのと同じ虫の死骸が床に落ちきったあとで、最後にスリッパの大きさの半分ほどもある親玉が出てきて、みんなびっくりする。床でじっと死んだように動かない、蟻というよりも海老に似た親玉のとどめを刺すようぼくは父にいうが、父は「もう死んでるよ」などといって中途半端にしか叩かない。ぼくの思った通り親玉は急激に息を吹き返し、とんでもない早さで部屋の片隅に消えてしまう。