癒し癒されて生きるのさ


サマーソニックに行ってきた。嬉しいことに土壇場で行けることになったのです。部屋にいたら夏と音楽の神様が舞い降りてきて「チケットあまってるよー」とダフ屋のようなことをいってチケットをくださった。ありがとう神様。猛ダッシュで4時半くらいに会場に着いて、脇目もふらずビーチ・ステージへ。いやほんとはビール買おうかどうか迷ったけど買わないで急いだ。朝からおしっこしてなかったけど行かないで急いだ。まあ一歩も走ってはいないけど心の中では猛ダッシュだ。とりあえず砂浜へ。吉川くんと合流。だいたいこのへんかなあと見当をつけたあたりにいた。目立つ帽子だからすぐわかる。ものすごい強風の中、曽我部が唄うのをいっしょに聴く。サニーデイ時代の曲もちらほらやってたんで「サマーソルジャー」なんか聴けたら最高だなあと思っていたらやってくれましたよ「サマーソルジャー」。でもその前に、誰がなにを唄うのか、とか、音響が、とかの前に、砂浜でライヴってすごくいいなと思いました。なんていうのかな、海を背にしていることによって歌と海が等価に存在している感じがするのです。ライヴだから集中して曲を聴かなきゃ、とか、もったいないから、とかあんまり思わなくて、ときどきふりかえって海も見たい感じ。そして素敵な音楽がもう一度ぼくたちをステージの方へ振り向かせてくれるのです。それにしても海に向かって唄うのって気持ちいいだろうな。
その後はオートバイも合流し、ロケ弁をいただいたり、ビールを飲んだりビールを飲んだりビールを飲んだりして、スチャダラの「ブギーバック」を聴いてみんなで感動したりした。わーってなった。わーって。わーってなるってどういうのかなと思ってたけど、これですね。わーっていうのは。すごく、一発で効く。という感じ。懐かしい曲は。だからおっさんになるとどうして懐メロ聴くのかもわかるような気がする。あんまりわかりたくないけど。「ブギーバック」はたぶんぼくたちの懐メロで、すごーく、一発で効く。10年前のぼくらはむーねを痛めていいっとしのエリーなんて聴いてたと唄う「愛し愛されて生きるのさ」からちょうど10年たったいま、10年前よりも確実にそれはわーってなるし、いやほんといま「ライフ」聴きながら書いてるんですけど、泣きそうです。MP3ってすげえ音が悪いんだな。とほとんどはじめて思った。のは耳が悪いせいじゃないよ。たぶん。
ライヴとかで知っている音楽を聴くのが、すごく嬉しいのはなんでなんだ?もちろん、はじめて聴く音楽でいいのだっていっぱいいっぱいある。でもそれ以上に、知っている、というだけのことがすごくなにかなように最近は思える。ボディブローのように効いてくる。知っている、ということは、もしかしたらすごく不思議なことなんじゃないのかな。
ありゃ。サマーソニックから離れてしまった。戻ろう。
そんなわけで「ブギーバック」聴いた後に聴いたthe musicはちょっと気の毒だけど、って別におれに気の毒がられてもどうでもいいだろうが、あまりピンと来なかった。だがしかし!
SKETCH SHOWがフェスのトリってどうなのよ。選んだおれらもどうなのよ。ビースティー観なくていいのかよ。とかみんなでいってたんだけど、これが最高だった。もう床で寝るくらい最高。ほんとに寝た。あんなの立って聴いてられないよ。懐メロとも夏メロとも対極の、この2人合わせて109歳のユニットはなんなんだ。なにを、どうしたいんだ。フェスで。身体からあらゆる毒素が抜け出ていくようでしたよ。脳みそが作り出した、だが身体に直に効くスーパー・ヒーリング・ミュージック。
というわけで最後にすっかり身体の疲れも取れ、ぼくらのサマーソニック2004は幕を閉じたのでした。癒し癒されて生きるのさ。